先日、何もしない手(手に仕事をさせない)について取り上げたのですが
今日は、何かをする積極的な手です。
感覚には受容的な感覚と能動的な感覚があります。
ぼんやり何かを聴いているときや
感覚が訪れるのを、そのまま受け入れるときは受容的です。
反対に、これは何だろう!と思ったり
もっとよく聞こえるように耳を傾けたり
もっと感じようと一歩踏み込んでみたり。
何かを積極的に感じようとする時は
単純に感覚器だけが、働くのではなく
全身がひとつになって働きます。
たとえば
耳を澄ます。
目をこらしてよく見る。
舌鼓もある意味で、積極的感覚の仕草でしょうか。
そのとき感覚と運動がひとつになって働きます。
手で感じるときも同じです。
ただ手を置くのではなく
もっと積極的に、ここに何があるんだろう!
これって何?と思って、触れる時は、全身が動きます。
そのとき体も動くし、手も動く
手は体の形や組織の質感をもっと感じようと
体を使って大きさや形、柔らかさを変えます。
というわけで
何もしない手は、実はすごくしています。
何もしないことをしつつ、何かをする感じです。
それではまた