今年も残わずかとなってまいりましたが、昨日、今年最後の1DAYセミナーを担当しました。
「妊産婦の冷えへのアプローチ」ということで、冷えとマタニティ期のトラブルの関係、
なぜ冷やしてはいけないのか、どのように温めたらよいのか、などのお話しとともに、みなさんの体の冷えているところを温めてもらいました。
冷えているところは、血行が悪くなっていますし、体の中でもこわばっているところです。
妊娠中や産後の体の変化のなかで、そのこわばっているところは、お産に向けた体の変化や、産後の体の回復の妨げになっています。
少しでも温めて、そのこわばりをとっていただきたいと思います。
さて、わたしはもともと筋金入りの冷え性で、それが今でも完全になくなったわけではありません。
でも、妊娠期体を温めることで、「ものすごく冷えている」が「ふつうに冷えている」に変化することは、とても大事です。
「少し冷えている」という人が変わらず「少し冷えている」と比較すると、変化が大きい人の方が、お産のための準備が整ってきたと言えるのです。
すこし厳しいかもしれませんが、妊産婦さんのからだづくりは、どんな体の人であっても、同じくらいの努力が必要で、どのくらい自分が変われるかにかかっているのではないかなーと思います。
セミナーのなかで、妊婦さんがアロマテラピーを行うことの有効性を質問されました。
まずは、安全性をきちんと守っていただくことが前提ですが、その上で精油を使っていくことはとても妊産婦さんの助けになります。
わたしもそうですが、こちらにいらっしゃる多くのお客様や受講生の方々が、妊娠中にアロマテラピーのお世話になっています。
精油成分の持つ薬理効果、植物が生きていくための生命力を取り入れるのはもちろんですが、わたしが一番大切だと思うのは
「好きな香りを選ぶ力」だと思います。
この香りが好き、または嫌い、といった感覚は、人間以外の動物も持っている
「野性の力」
でこれがまた
「産む力」
になります。
そして、どんなに効果があるとわかっていても、好きな香りでなければ、マイナスに働くこともあるのです。
なので、わたしたちもトリートメントの際、ある程度精油は紹介しますが、最終的には妊婦さんに決めてもらいます。
最初のころは迷っていた妊婦さんも、回を重なるにつれ、香り選びが本能的になってきます。
そうなると、妊婦さんの体もどんどん変わっていきますよ…
なんていうお話しをしながらセミナーが終わりました。
毎回話したいことがどんどん増えてしまい、2時間ではおさまりきらなくなってきているのですが、それは、マタニティタッチスクールでお話ししたいと思っています。
http://www.aroma.gr.jp/maternity/index.html