ふだんはアロマテラピーの学校で、ボディトリートメントのクラスを担当しているのですが、今日はトレガーアプローチ入門クラスのお知らせです。僕のクラスに参加いただいたみなさんはたぶんユラユラと心地良さげにゆれるロッキングをご覧になったかと思います。
このロッキングのテクニックを使っているのがトレガーアプローチです。今日は10月1日から始まる入門クラスのお知らせなのですが、今日のタイトルに「…しないことを学ぶ…」がはいっています。
この「しないことを学ぶ」という表現にであったのは学生のころむさぼり読んだカスタネダのシリーズにでてくるフレーズです。カスタネダとはアメリカのヤキインディアンのもとで修行した人類学者が記した本のシリーズです。
トレガーはロッキングで有名なのですが、その原理には「重さを量る」というなんともシンプルで当たり前、そして深いテーマが入っています。
重さを量るとは受け手の体を支えることを示しています。トレガーではただ受け手の体を支えることをテクニックの中心においています。ただ体を支えることのなかには「何もしないこと」が入っています。
シンプルに受け手の体を支えた瞬間に、そこに「ゆだねる」ということが起こります。ゆだねることもまた、受け手にとっての何もしないことです。
受け手と施術者がお互いに何もしないことに入っていったときの治癒のプロセスにはとても興味深いものがあります。
いきなり「何もしないことを学ぶ」なんてディープなアプローチのなかに入ってしまいましたが、これまでトリートメントを何かをすることの場と考えていた方にとってはおもしろい体験になると思います。